電手


電手(でんて)とは?

説明員

利用企業が急増中!

電子手形、「電手」、
いま、全国の企業が注目しています。

電手とは、円滑な資金調達のための
新しい形の電子決済サービスです。



① 「電手」によって、パソコンやFAXで、いつでも簡単に手形の
  「譲渡(裏書)」や「小口分割」「割引」が可能になります。

② 取立手続きも不要。期日に自動入金。

③ 手形の発行・保管コストを削減、紛失・盗難リスクを軽減します。

④ 一部の地方銀行でも、手形の「割引」が可能になります。


では、「電手」について、もっと詳しく見ていきましょう。

まず、「電手」が出来た背景ですが・・・

商取引において、手形取引(紙の手形)は、売掛金を早期に現金化できるため、
一般に企業の資金繰り面で長い間役立ってきました。

しかし、印紙代がかかるほか、紛失や盗難、偽造のリスクがあるため、
近年は企業から敬遠されがちで、手形交換高は、ピークだった1990年の
約4800兆円から2008年には約430兆円まで激減しました。


電子手形サービス全体概要図

電子手形サービス全体概要図

(画像引用;「電手情報ポータルサイト」
 「電子手形とは?」http://www.den-te.com/about/what.html から)


これに対して、紙の手形の欠点を解消する方法として、2008年12月施行の
電子記録債権法で導入されたのが「電手(電子手形)」です。

電手は、国から認可を受けた電子債権記録機関が、債権者・債務者の名前、
支払金額、支払期日などをコンピュータ上で管理する電子債権の一つの
形態で、債権者や債務者がインターネット等で記録機関に
届け出ることで売買する仕組みとなっています。

そのことにより、紙の手形につきまとった紛失や盗難等のリスクを回避し、
また決済期限より前に債権を換金しやすくし、さらに分割して
譲渡できるようにすることで、
中小企業の資金繰りを円滑にする効果も期待されています。